子供を第一に考えた場合の立地条件とは?
子どもが産まれたことで、子どもの成長も踏まえてマイホームの購入を決断するファミリーも多いようです。子どもが産まれるというのは大きなライフイベントで、子育てをしながら子どもが成熟した人格をもつ人間となるには、生活の拠点であるマイホームのありようは非常に重要でしょう。家づくりをする時には子ども部屋を作るのか、また独立して子ども部屋が不要になったときの活用法など、検討課題は色々ありますが、その前提として重要なのは家の立地条件です。家のデザインや間取りに目が向きがちですが、家づくりそのものと同じくらいに周辺の立地条件はしっかりと確認するべきです。それではどのような点に注意を向ければ理想の立地条件の場所を定めることが出来るのでしょうか。
マイホームに想定しているエリア周辺の交通量は実地に足を運んで確認することをおすすめします。自動車の交通量が多い幹線道路があれば、当然子供が交通事故に遭遇するリスクが高くなります。しかし一見して交通量が少なそうにみえても、通勤時間帯に裏道に近い場所だったり、トラックなどの大型自動車が通行するようなエリアも要注意です。
子供が成長するにしたがって、保育園・幼稚園や小学校・中学校などに通う年齢になります。保育園・幼稚園では保護者が送迎することも可能ですが、義務教育以上の年齢になると徒歩で通学するのが基本になります。どのエリアにも学区は存在しますが、あまりに通学時間が長いようでは、体力のついていない低学年のときには負担になるでしょう。通学のためにちょうどよい距離にあるのかも確認することが必須です。
また子供にとって治安面でリスクが高いエリアが周辺に多く存在しないのか、も重要なチェックポイントです。一見するとのどかで緑豊かな公園も、不審者にとっては身をかくすのに絶好の条件を提供しています。わき道がのびていくような雑木林など、大人にとっては気にもとめない場所ですが、子供にとっては好奇心を駆りたてるばかりか、不審者にとっても第三者の視線にさらされない利点となります。僅かなスポットでも、治安面で不安を感じる場所が多いようなら慎重に判断するべきかもしれません。子供が成長して中学校や高校に進学すれば、電車通学の必要性が出てくることも想定されます。周辺の公共交通機関への交通アクセスの利便性も、事前に忘れず確認しましょう。
また子供は何かと体調を崩しやすいので、かかりつけのクリニックと、緊急時に対応してもらえる総合病院などが身近に立地しているかもマストな確認事項といえます。