新居を構えるタイミングはいつが最適?

ある程度の年齢になると、新居を構えたくなるものです。しかし大きな買い物だけにタイミングをはかるのが難しいとの印象をもつ方も多いのではないでしょうか。年齢や年収で検討する方がいる一方で、家族構成が変化したことを新居購入のきっかけにする人も多いようです。そこで最適の新居を構えるタイミングは、何を目安にはかるべきなのか検討してみましょう。
参考として、初めて家を買う人の平均年齢の動向から見てみましょう。国土交通省の住宅市場動向調査によると、注文住宅取得の平均年齢は約40歳、マンションを含めた分譲住宅は約37歳となっています。いずれにおいても30代が最も多く概ね50%です。年齢は主に住宅ローンの返済期間との関連で気になる方が多いようです。住宅ローンは80歳まで組むことは可能ですが、定年以降は収入が大きく落ちるので、年金をローンの支払原資にまわすのはリスクが高いと言えます。そのため定年を迎えるまでに、ローンを完済しておくプランが理想です。もっとも住宅ローンにも色々なタイプがあり、当初は低利で固定していても、10年ほどの期間が経過すると利息が上昇して、ローンの返済が大変になることもあります。収入と手持ちの貯金などとの兼ね合いで住宅ローンを択ぶのが大事です。
また家を購入するタイミングとして、結婚や妊娠などの大きなライフイベントをきっかけに決断することもあるでしょう。同棲を開始してから頭金程度の金額を目標に貯蓄をして、目標まで貯まったらそれを機に結婚してマイホームを購入するというスタイルもあります。結婚当初と妊娠してからでは、家族が増えるか否かに大きな違いがあるのです。
結婚をタイミングに購入する場合は、ふたりでじっくり話し合いを重ねる余裕があります。嫁入り道具があるときは家具などに合わせて間取りを検討できるのもメリットです。ただし将来子どもが産まれてくることも想定しておかないと、子どもが産まれた後に暮らしにくい住まいになってしまうかもしれません。妊娠したり子どもが産まれたことをタイミングにするときには、子育てしやすい家を購入することが可能です。周辺の教育施設なども想定しておけば、通学などにも支障はありません。しかし子どもを中心に検討するあまり、通勤時間が長くなってしまうこともあるようです。妊娠中であれば、引っ越しなどは肉体的にも精神的にも負担が大きいことも考慮するべきです。いずれのタイミングでも何かしらの懸念材料を抱えながらマイホーム購入のタイミングを迎えるので、ころあいを見計らって決断する姿勢も必要です。